中東情勢の緊迫をうけ、政府はきのう4年ぶりとなる石油の国家備蓄の放出を始めた。全国に先駆けて放出が行われたのは、愛媛県にある菊間国家石油備蓄基地。地下タンクに貯蔵されている原油を、パイプラインを通じて隣の製油所に送った。政府は北海道や鹿児島県など全国11か所の基地で順次放出を始める予定。放出予定量は国際需要の1か月分にあたる約850万キロリットル。民間備蓄の放出分と合わせると、国内需要の約45日分が市場に放出されることになる。今回の備蓄放出の目的は物流や産業を止めないための一時的な措置で、ガソリン価格などの値下げにつながるわけではない。こうした状況を受け石油業界4団体の幹部らが赤沢大臣と面会し、5月にも第2弾となる国家備蓄の放出を要望したという。
