メールの送り主である古込和孝さんは現在親戚の家に避難しているという。工房兼自宅を見せて頂くと、壊れた器が散乱しており、中には1年かけてまもなく出荷だったものもあるという。輪島塗は120以上の工程を経て作られ、他の漆器にはない丈夫さがあるという。古込さんは漆器に模様を作る作業を得意としているという。輪島塗はピークから9分の1になり職人の人数も減っている。古込さんは知人の職人である辻さんと引き合わせてくれた。辻さんの工房もまた、地震の被害を受けていた。そんな辻さんと古込さんは被害をまぬがれた漆器を持ち寄っての作品展を行いたいとした。“輪島の未来のために”と題したこの企画、古込さんは現在の状況を「未来が見えない」と表現し、将来のためになにかをしたいと考えたからこそだという。現在2人は賛同してくれる仲間を募る。
古込さんは2007年にも地震に見舞われ、輪島の工房は100軒も減ったという。だからこそこうした職人が減ることを避けたいと考えた。しかし恐れていたことが現実になる。
古込さんは2007年にも地震に見舞われ、輪島の工房は100軒も減ったという。だからこそこうした職人が減ることを避けたいと考えた。しかし恐れていたことが現実になる。