昔から米作りが盛んな加須市で新しい形の米作りに挑戦している若者たちをタレント・俳優・武藤十夢が訪ねた。埼玉一の米の産地、加須市。中森剛志さんは今、急速に農地を拡大している注目の若手生産者。中森さんたちはこの付近に点在している600もの田んぼ、広さ130haで米作りを行っている。米を作る農家などの数は10年間で約40%減少(出典:2020年農林業センサス)。高齢化も深刻で農家のうち70%は後継者もいない。日本の農業をなんとか守りたい。中森さんは米作りをやめようとしている農家などと一軒一軒交渉。次々と田んぼを借りていった。8年かけて少しずつ田んぼを増やし、大規模な米作りにたどりついた。600か所に点在している田んぼ。中には10キロ以上離れているものもあるため、一つ一つの田んぼをデータで管理している。肥料をまいた日付や量草刈りをした回数を記録するだけでなく、衛星写真で稲の色を分析することで育ち具合を確かめることができる。中森さんの下で働いているのは20代から30代の若者で、そのほとんどが農業経験がない。初心者でも安心して働けるため、未経験でも米作りをやってみたいという人が数多く集まっている。中森さんたちはその他、有機栽培に力を入れたり夏の暑さに強い品種を育てたりしながら食の未来を見据えた米作りに取り組んでいる。米の出来具合を確かめるため、スタッフ全員で試食会が行われた。