農林水産省によると昨年度の食料自給率はカロリー基準で38%となり、過去最低だった令和2年度を1ポイント上回ったものの前の年度から横ばいとなり低い水準にとどまっている。前回豊作だった国産の小麦が平年並みに戻ったほか、魚介類の生産量が減少し自給率を押し下げる要因となった一方、油脂類の輸入量が減ったことが押上要因となった。品目別の自給率を見ると米が99%、野菜が75%、畜産物が17%などとなっている。政府はカロリーを基準にした食料自給率を2030年度までに45%にする目標を掲げているが依然として達成の目処は立っていない。また生産額を基準にした食料自給率は前の年度より5ポイント低い58%となり、比較可能な1965年度以降過去最低となった。農林水産省は依然として目標に向けてかい離があり達成に向けた取り組みを続けたいとしている。