円安の影響で牛のエサも高騰している。注目を集めているのが畜産農家と稲作農家の連携、耕畜連携。230頭の乳牛を育てる牧場では、牛のエサに米国などから輸入している牧草を与えている。牧場の経営を支えているのが、同じ地域で生産された飼料用の稲。輸入牧草全体の8割にあたる量が飼料用稲に置き換える計画。牧場社長・沖正文は「栄養価も十分にあり、これまでと同じように、おいしい牛乳を搾ることができている」とコメント。開発された飼料用の稲の品種を紹介。飼料用の稲はロール状に巻いて発酵させるため、専用の収穫機械が必要となるが、牧場が収穫機械さを購入、収穫作業も担っている。たい肥の活用などによって、県から「エコファーマー認定」を受けることもできる。農事組合法人・城籔逸夫総務部長は「水田の一部で飼料用稲の種もみ生産、収益力が高まっている」とコメント。