農林水産省によると、新米をJAグループなどの集荷業者が卸売り業者に販売した際の相対取引価格は、先月、全国の産地と銘柄の平均で、60キロ当たり2万2700円だった。去年の同じ月と比べて48%高くなり、平成18年の調査開始以来、ひとつきの平均として最も高いという。理由について農林水産省は、JAが農家に前払いする概算金が増えたことを挙げていて、肥料など資材価格の高騰や、品薄で集荷業者の間の競争が激しくなっていることなどが背景にあるとしている。一方、主食用となる輸入米の入札の結果も発表された。農林水産省によると、先月に続いて、2回連続で契約を予定していた2万5000トンすべてが落札されたという。2回連続の全量落札は、平成24年11月以来、およそ12年ぶりで、農林水産省では、国産の米が値上がりする中、外食業界などでは、より安い輸入米の引き合いが高まっていると見ている。