農林水産省は、各地のスーパーなどで一時、品薄が続いた主食用のコメについて、来年6月時点の民間の在庫量が、ことしより増えるという見通しを発表した。令和6年産のコメの生産量は、農家が作付けを増やしたことなどから、令和5年産より20万トン余り多い683万トン。コメの需要量は、人口減少などを背景に674万トンと、ことし6月までの1年間より30万トン余り減るとしている。この結果、来年6月時点の民間でのコメの在庫量は162万トンと、過去最低だったことし6月時点より9万トン増える見通しだとしている。ただ、ことしは需要が見通しから上振れし、コメの品薄が問題となった。農林水産省は今後はコメの集荷や販売の状況をこまめに調査して、情報発信していくとしている。