農林水産省は去年1年間の日本から海外への農林水産物と食品の輸出額が過去最高を更新し初めて1兆5000億円を超えたことを正式に発表した。農林水産省によると去年1年間の農林水産物と食品の輸出額は1兆5073億円でおととしを533億円、率にして3.7%上回った。輸出額は12年連続で過去最高を更新し、1兆5000億円を超えるのは今回が初めて。日本産水産物の輸入規制が続く中国への輸出額は29%余り減ったものの日本食に対する世界的な人気の高まりなどを背景に欧米や東南アジアなどへの輸出が伸びた。最も多かったのは米国で2429億円、次いで香港が2210億円などと続いている。品目別では緑茶が24.6%増加し、牛肉も12.1%増えた。ただ政府は農林水産物や食品の輸出額を2030年までに5兆円に増やす目標を掲げていて目標達成には今の3倍以上に伸ばしていく必要がある。