米の価格が高止まりする中、農水省はきょう3月半ばには備蓄米を放出すると発表。農水省によると、放出する備蓄米は去年生産された米を中心に、おととしの米も加えた21万トン。3月初めに15万トンについて入札を行い、3月半ばには業者へ引き渡す予定。これにより3月末から4月にかけて放出された備蓄米が店頭に並ぶ見通し。引き渡した業者には隔週ごとに販売金額などの報告を義務付け、備蓄米か流通しているか確認する方針。流通の正常化に効果がなければ、江藤農水相は「21万トンを超えてでも出すんだと農水省の意志は示す」として追加放出も辞さない構え。一方で品薄になってから放出決定まで半年かかった点については「批判は甘んじて受け止める」とした。放出される備蓄米の規模と時期が明らかになり、米の価格の高止まりが抑制されるかどうかが今後の焦点となる。