今年に入っても価格が上昇している米。今月10日に農水省が発表した全国のスーパーでの米の平均販売価格は、5kgあたり税込3952円と9週連続の値上がりを記録している。こうした中、放出する備蓄米の初回15万トン分の平均落札価格などの入札結果が今日公表される見通し。福井県産の米を得るために備蓄米の入札に参加したJA福井県。県産の「ハナエチゼン」や「あきさかり」などの獲得を目指していたが、入札参加翌日の11日に9割程度が落札できたとする通知を受けたという。備蓄米は集荷業者から卸業者を通じて今月下旬にも飲食店や小売店に並ぶという。今後の米価格について専門家によると、米60kgあたり2万円以下の水準で取引されていれば、現状より数百円安く購入できる可能性があるという。その一方で大手の卸とつながりがないスーパーや小さな米屋ではなかなか安い米が手に入らない可能性もあるという。また備蓄米の産地や倉庫は東日本エリアに多く、輸送コストを考えると西日本エリアは価格が下がりにくいことも考えられるとのこと。