先月、政府が放出した14万トンの備蓄米。先月30日までの2週間で、集荷業者を経て卸売業者に引き渡されたのは、全体の2%程度にとどまったことが明らかになった。コメの相対取引価格で、2024年産の全銘柄の平均価格は、約600円下がり、去年9月以来初めて下落に転じた。玄米60キロあたりの価格は、去年の同じ時期と比べ依然として1万円以上高いものの備蓄米の取引が含まれたことで価格が下がったとみられている。備蓄米をめぐっては、中小のスーパーに出回っていないとの指摘を受け、今週始まる3回目の放出は、卸売業者の間での販売が可能になり、価格の低下が期待されている。