新監督に聞くシリーズ。中日・井上一樹監督。現役時代はピンクのリストバンドがトレードマーク。パンチ力のあるバッティングで中日一筋20年、日本一も経験。今シーズン2軍監督として若手を育成するとともに選手のやる気を引き出す力も買われて、来シーズンから1軍の指揮を執る。3年連続最下位からの巻き返しを目指す。秋季キャンプの手応えを聞いた。新体制の下、今月行われた秋のキャンプ。テーマは「むき栗キャンプ。硬い殻を自分たちの力でこじあけようぜ!」。技術を磨くだけでなく、精神面も一皮むけるよう選手の意識改革にも取り組んだ。厳しい練習でも楽しさを取り入れて選手のモチベーションを上げる井上流の工夫が見られた。じゃんけんの勝敗によって打つ回数などが決まる特別なティーバッティング。避けて通れないチームの大きな課題が得点力不足。得点数に加え、得点圏打率もリーグワーストと低迷。チャンスでは気持ちが大切だという井上監督は、自身の現役時代を振り返り、打席に入ったときの気構えが結果につながったという。書道3段の腕前の井上監督にチームの再建への意気込みを筆でしたためてもらった。あすは楽天・三木監督のインタビュー。