2022年作家ビューの安堂ホセ。詳しい素性を明かしていない。安堂さんが生み出す小説がデビュー作から2作連続で芥川賞候補に選出されている。「ジャクソンひとり」は日本人とアフリカ人のブラックミックスであるジャクソン、自分と似た男性のポルノ動画が出回ることで起きる復讐劇。今回の芥川賞候補「迷彩色の男」は生産な暴行を受けた知り合いのため真相を探る「私」、社会に対する怒りや恐怖が描かれている。共通点はブラックミックス×性的マイノリティーの当事者。マイノリティーの視点からみた社会の違和感が痛烈に表現されている。今の社会に疑問を投げかける安堂さんの小説。