映画「オレンジ・ランプ」の映像。実話を元に作られたこの映画は若年性認知症の夫とその家族の新しい生き方を描いている。貫地谷さんは、心配で笑顔で送り出すことは自分に出来ないことだが映画の妻はそれをする。認知症の夫の自主性を尊重し行動を促す考え方で新しい認知症との向き合い方と感じたという。貫地谷さんの分岐点は16年前の朝ドラ「ちりとてちん」の出演と話し「ちりとてちん」の映像が流れた。貫地谷さんは落語に魅せられ修行を重ね成長していくヒロイン・喜代美役を演じた。街で役名を呼ばれたりオファーもいただけるようになり色々な意味で分岐点だった作品という。中学生から俳優養成所に通い朝ドラのオーディションを受け2度続けて落選。落選は人格否定されたようでショックだった。大学で学びながら話題になった映画「スウィングガールズ」に出演したが俳優としての未来を描けずにいた。ある演出家に「将来女優をやりたいと思っていないヤツと仕事してるのか」と言われ、それを期に両親に大学を辞め女優に専念したいと伝え「覚悟を持っているなら」と両親も後押ししてくれ大学を辞め、その半年後に朝ドラが決まったとのこと。21歳3度目の挑戦で念願のヒロイン役を掴んだ。このヒロインはネガティブな性格でシンクロしていた部分もあり絶対やりたかった。「覚悟」はあり、自信が出てくる、前向きなパワーで自分の意識の中で何かが確実に変わったという。朝ドラのおかげで色々な役をいただける機会に恵まれ、あれがなかったらたくさんの役に出会えていないと思うと語った。