深谷さんはきょうのドル円予想レンジを148.30円~149.60円とし、「きょうは日銀会合の結果、植田総裁の会見に注目。結果がすでに報じられている通りなら、織り込み済みで反応は限定的かも知れない。とはいえきょう・あすはFOMCが開催されるが、こちらの不透明感のほうが大きいので結果待ちで動きにくいかも知れない」と話した。またきょうのポイントには「日米金融政策のリスクバイアス」と挙げ、「日銀の注目は植田総裁の会見。追加利上げに消極的な姿勢を示すのか、前向きな姿勢を示すのかというところで、円安が問題なら追加利上げに含みを残して次を見越したコミュニケーションを始める可能性もないことはない。先週は政策変更を織り込んで材料出尽くしで円売りが再開し、ドル円相場は高水準となっているが、それを踏まえるとリスクバイアスはやや円高サイドかなと思う。総裁は大きな不連続が発生しないような政策運営をとるとみられるので、これは事前にマーケットに織り込ませるという意味だと思っている。黒田前総裁はサプライズ型だったが、その真逆ということ。アメリカの方は間逆な感じ。急速な利上げ引き締め継続と底堅い景気という本来は相容れない状況の下で景気物価の予測がままならない状況が続いている。メンバー内でもハト派・タカ派で意見が割れていて、マーケットは早期に再加速を放棄して去年12月のFOMCの予測だった年内3回の利下げにすり寄ったが、さらに足元では利下げが後ろ倒し、利下げの回数も減るのではないかという懸念がある」などと話した。