記録的な円安水準が続く中、開かれた米国FRBの金融政策を決める会合。6会合連続で政策金利を据え置くことを決定したと発表した。会合後に開かれた記者会見でパウエル議長は「次回での政策金利引き上げの可能性は低いだろう」と述べた。会見での発言を受けた為替の動きは限定的だったが、その後、一転して円高方向に大きく振れ、日本政府日銀がドル売り円買いの市場介入を行ったのではないかとの見方が出ている。マネックスUSAのヘレンギブン氏は「ヨーロッパとメキシコの市場が休場でFRBが金融緩和的だったため、効果はあるだろう」と述べた。一方で“日本経済の基礎的な条件は依然として弱く、GDPの成長率はとても強いわけでもない。日米の金利差はかなり開いたままだろう”と指摘した。仮に市場介入があった場合の効果については「短期的には効果があるものの、1年後に円安が収まるとは必ずも言えない」と述べた。