米国・ワイオミング州で開かれている各国の中央銀行トップらが集結するシンポジウムジャクソンホール会議でFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長が講演し来月、利下げすることを強く示唆した。パウエル議長は米国で労働市場が減速していることに触れ「インフレ率が再び加速するリスクより、雇用環境が悪化するリスクのほうが高まっている」との認識を示した。そのうえで「金融政策を調整する時がきた。金利が向かうべき方向は明確だ」と述べ来月の利下げを強く示唆した。一方、9月以降の利下げの幅やペースについては「データ次第」として具体的な見通しを示すのは避けている。