深谷幸司さんのドル/円予想レンジは、150.00円~151.00円。深谷さんは「引き続き関税政策で一喜一憂する。ドル円相場も上下する展開だろう。イーロン・マスク氏が率いる政府効率化省が主導する削減方針を含め、財政政策全体としてとらえて、さらに金融政策と合わせ為替相場への影響を見ておく必要があるのでは。」などと話した。注目ポイントは「アメリカ財政金融政策による通貨強弱」。基本的な考え方は、財政拡張は長期金利上昇をもたらして通貨高、緊縮は通貨安。金融引き締めは通貨高、緩和は通貨安という。深谷さんは「アメリカは強い財政緊縮、弱い金融緩和で通貨安。ヨーロッパは財政拡張と弱い金融緩和で中立~通貨高。日本は財政ほぼ中立、金融引き締めで通貨高。通貨強弱バイアス:円>ユーロ>ドル」と伝えた。今後は、トランプ政権の政策転換が焦点だという。関税撤廃、政府歳出削減の停止で、財政政策が緊縮をやめて景況感が回復し、FRBが利下げ打ち止めの感じになってくるとドル高になるという。年末にかけて政策転換があるのか注目ポイントだとした。さらに、利下げ再開でドル安ののち、遅れてリバウンド、ドル高の展開も想定されるが、家庭の話のため不透明だという。