自動車の運転免許の返納をためらう高齢者も多い中、返納後に気軽に利用できる移動手段を作りたいと、町工場と大学がタッグを組んだ。幅60cmのコンパクトな車体。西川精機製作所と日本大学が共同開発した電気自動車。音が静かで住宅街や病院付近での利用がしやすくなっている。1界の充電で約20kmの走行が可能。日本大学理工学部・入江寿弘教授が「全体が覆われていると安心感もあると思う」などと話した。歩道では時速6km、車道では時速20kmまでのスピードで走ることができる。開発のきっかけは、超高齢化社会に対する西川精機製作所・西川喜久社長の思いにあった。運転免許証の自主返納件数(警視庁「運転免許統計」)を見ると、2019年をピークにおととしには約3割減少していて進んでいない現状がある。運転手不足から路線バスの廃止など公共交通機関の減少は今後も進むことが予想される。社長は都内から全国へ、徐々に広げていきたいと意気込む。
