史上4校目のセンバツ連覇を目指す群馬県代表・健大高崎。そのキーマンとなるのがプロ注目のエース・石垣元気(3年)。去年8月夏の甲子園で2年生ながら甲子園歴代3位、153キロを叩き出した。剛速球を生み出したのは初動負荷トレーニング。レジェンド・イチローさんが長年取り組んでいたトレーニング。しなやかでバネのある筋肉を作り、爆発的な瞬発力につながると言われている。一方で独自で取り入れたトレーニングも。5kgの鉄球を掴んでは離し、それを繰り返すことでボールを押し込む指先を鍛えている。握力は高校男子の平均の約2倍。去年のセンバツ、チームを優勝に導いたのが同級生のエース・佐藤龍月。しかし佐藤は去年の夏に左ひじを手術。今年、センバツのマウンドに上がることはできない。入学当時からライバルとして競い合ってきた2人。佐藤に代わってエースを受け継いだ石垣。帽子に書いたのは佐藤の名前だった。石垣は「去年の佐藤を超えられるように、自分がエースらしいピッチングをして2連覇できるようにしたい」と話した。