騎手から先生に転身した内田利雄さん。職場は地方競馬の騎手を育成する施設「地方競馬教養センター」。ここで実践的な騎乗技術を指導する。騎手として活躍した内田さんは46年の現役生で3613勝した。騎乗するときに着る服の色からミスターピンクとして人気を集めた。第二の人生に選んだのは後輩育成。この日行われたのはレースを想定した訓練。外に膨らみ大回りする候補生が相次いだ。内田さんは候補生に内側を回ることを徹底させる。内田さんはプロの騎手になるために必要なことは技術以外にもあるという。多くの人がかかわる競馬産業で愛される騎手を目指してもらいたいという。40歳をすぎたときに内田さんが所属する競馬場が廃止となったが、各地からチャンスをもらい長く現役を継続すことができた。候補生たちを集めた内田さんは愛されるために必要なことは感謝の気持ちを持つことだと伝えた。