天皇皇后両陛下は昨日から栃木県の那須御用邸で静養に入られている。昨夜、御用邸内の施設で、那須町に住む90代の硫黄島出身者と懇談された。太平洋戦争末期、日米の激戦の地となった硫黄島には戦前、島民約1200人が住んでいたが、住民たちは本土に強制疎開させられ、戦後も帰島は認められていない。両陛下は渡部敦子さん(95)、原ヤイ子さん(94)と約50分間懇談された。両陛下は強制疎開や空襲の体験などを聞き、労いの言葉をかけられ、2人は4月の両陛下の硫黄島慰霊に感謝の気持ちを伝えたという。両陛下は以前から那須町に硫黄島出身者がいることを知り、懇談を希望されていた。
住所: 栃木県那須郡那須町大字湯本207-1