岐阜・郡上市で先日市長が中学校の給食費を来年度から無償化とする方針を明らかにした。現在、郡上市の公立中学校では生徒1人あたり月に約4600円の給食費を徴収。来年度からは市内の中学生約1000人を無償化にすることを検討。約16万円(3年間分)が無償になる計算。保護者からは喜びの声。市内の高校に通う生徒のみが対象だった通学費の助成金も来年度から市外に通学、下宿する生徒も対象に拡大する方針。気になる財源で市が検討しているのは、高齢者を対象にした事業の廃止。郡上市では100歳を迎えた市民に長寿者褒賞として10万円などを贈っているが、この10万円の褒賞と敬老会への交付金(1人2000円)などを廃止し給食費無償化の財源の一部にあてる方針だという。この変更に市民からは子育て政策に理解のある声が聞かれた一方「ご年配の方への感謝の気持ちとかがなくなる」、「何かを犠牲にするのはよくない」などの声も聞かれた。今年4月に就任した山川弘保市長は「中山間地の小さな自治体は人口減少が激しくて、これからの自治体をしっかり支えていくには若い方の力が必要。年代を問わずみなさんに我慢をしていただいて、若い世代に一度かけてみたい」などと話した。高齢者事業については「感謝の気持ちは忘れることはできないので、給付をするのではなく買い物や通院のための足の確保などの事業を手厚くしたい」と述べた。