昨日投開票が行われた兵庫県知事選。パワハラ疑惑などで大逆風が吹く中、斎藤元彦前知事が復活再選を果たした。事の発端は今年3月にパワハラやおねだりなどの斎藤知事に関する疑惑が文書で告発されたこと。当初斎藤知事は「嘘八百を流す行為は公務員失格」などと疑惑を否定。その後告発者を探して元県民局長と特定。停職3か月の懲戒処分を下したが、元県民局長は死亡した。公益通報者保護法は通報者の特定や不利益な扱いをすることを禁止している。百条委員会の証人尋問で斎藤知事は、告発文書が公益通報にあたらないとの認識を示し、道義的責任も否定した。兵庫県議会は不信任決議案を提出し可決され、斎藤知事は9月30日付で失職した。斎藤前知事には当初は厳しい声が上がっていたが、SNSを積極的に活用して支持を拡大。県内各地の視察状況や若者へのメッセージを発信し、知事選に立候補したNHK党・立花氏が応援を呼びかけるなど異例の選挙戦となった。その結果聴衆は大幅に増加。賛否の声の中、斎藤氏は知事としての実績と反省をアピールした。こうした中、先週木曜日には兵庫県内22の市長が稲村和美候補を支持すると表明した。選挙戦の結果は斎藤前知事が2位に13万票以上の差をつけて当選した。
斎藤前知事の再選に県民からは「どういう兵庫を作ってくれるのか楽しみ」や「県庁で働いている人はどう思っているのか」などの声があがった。斎藤前知事は今日の取材の中で市長会との関係について問われ、「取り組むべき問題は共有しているので問題ないと思う」などと話した。