日経平均株価は一時1100円以上下落。中でも半導体関連株の下落が目立った。半導体検査装置のアドバンテストは4.4%。半導体製造装置の東京エレクトロンは3.9%の下落。半導体関連装置のレーザーテックは16%以上下落し、およそ3か月ぶりの安値をつけた。値下がりの主な要因は前日の米国市場。大手IT企業の業績見通しが市場予想に届かなかったことなどからハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が2.7%下落。その流れを日本市場でも引き継いだ形。今日、決算発表した企業からは先行きについて不安の声。大手商社の三井物産は、今年4月から来年3月までの1年間の業績予想についてLNG事業などが好調なことから、純利益の見通しを9000億円から9200億円に上方修正した。衆院選後に不安定化している日本の政治に関連し1円動くと、純利益を34億円動かすというドル円相場が大きく動くのでは、と警戒感を示した。また、同じく大手商社の丸紅は今年4月から来年3月までの1年間の業績予想について4800億円という純利益の見通しを据え置いた米国の情勢を警戒している。接戦が伝えられる来週の米国大統領選。丸紅は足元で米国事業の強化を掲げていることもあり、すでに政治が混乱した場合の対応を考えている。