焼肉マニアが住みたいという知夫里島を調査。人口600人に対して牛は約800頭。島全土が牛の放牧地で、そこかしこに牛がいる。この牛はブランド牛の隠岐牛として東京などに出荷しているという。隠岐牛は柔らかい肉質が特徴。1年で120頭しか出回らないため、マニアさんの中で幻の黒毛和牛と言われている。しかし隠岐牛は島民にとっては収入源であり、食べることは滅多にないという。マニアさんの目的は隠岐牛を産んだ母牛「知夫里牛」。約2年で出荷される隠岐牛に対し、知夫里牛は15~20年かけて育てられる。年を重ねることで脂肪分が抜け、従来の赤身肉よりも味わい深く、旨味があふれるという。知夫里牛は島内だけで販売されていて、3か月に1度、食育の一環として給食に出ることもある。出荷数は年間4~6頭。週に20kgしか出回らないため、販売と同時に則売り切れてしまう。