まずは、溶き卵にヤクのチーズを加えスライスしたトマトを乗せて両面を焼き上げたトマトオムレツが完成。主食には全粒粉の生地を油で上げたインドの主食プーリーで、おかゆまで用意してくれた。朝食後、テントや荷物をまとめて出発準備をする。この日は峠越えで調理できる場所がないため、登山家の料理人は朝にお弁当を作ってくれていた。大麦を炒って粉状にしたドルポ族の主食ツァンパにアーモンドとカシューナッツ、バターなどを加えてよく混ぜたものは、型どったまま焼かずに乾燥させただけの栄養補助食品的なお手軽クッキー。 もうひとつ栄養満点なのが、ヤギの血を詰めたソーセージ。標高5000mの空気の薄さは平地の半分で、過酷な状況が続いている。休みなしで10時間歩き、標高5238mのヌマ・ラ峠に到着した。日暮れまでにはかなりの距離を歩かなければならないが、5分と立たない内に辺りは真っ暗になった。トッキュー村では暖かなミルクティーを振る舞ってくれた。マショウラにわかめを加えお味噌汁を作った。この日の主役は、ダルバートカリー。ウリのサラダやカリフラワーのおひたしも作成した。ナスDは3人前を平らげた。