深夜の蒲田駅で家について行っていい人を探す。出会ったのは友人の店に行くという女性に出会い同行の許可を得た。同行を許可してくれたせつこさんは勝どきには41年住んでいて、大学時代に子どもを産んで勘当され、子どもを連れ上京。家は3DKのマンションで家には絵や習字など自分で描いたもの。冷蔵庫には友達が送ってくれたうどんが入っていた。また、演歌歌手の前座でカラオケで歌うと話した。その他には娘が買ってくれたものが多いと話した。
長女は授かり婚だったが教育者の父はせつこを殺して自分も死ぬと言っていて親にしてみればそのくらい恥だったと思っていたと思われると話す。その後結婚した相手とも別れ長女2人と東京に出てきた。最初は月島の駄菓子屋で間借りをして暮らし長女も生活上京を小さいなりに分かっていた様で我慢して食べていたという。当時は昼間に仕事をし夜に銀座で水商売のヘルプをしがむしゃらに働き寂しい思いをさせたと思うと話す。そんな娘さんは昨年肺がんで亡くなったという。
娘さんは54歳、見つかったときにはステージ4で部屋に行った時に足が痛いと訴えていてせつこさんが通っている整形外科に連れて行ったらがんセンターへの案内され入院。肺から足に転移しその後頭にも転移していた。娘さんはせつこさんに心配させないように泣き言を言わなかったと話す。現在も携帯は解約できずにいると話す。そして一番うれしかったこととして「せっちゃんの子どもに生まれて良かったよ」と言ってくれたことなど話した。