金沢市在住の警察官の男性。去年の元日、石川・珠洲市で起きた震度6強の地震で家族4人が土砂崩れに巻き込まれた。男性は地震直後、周囲を見回るため外に出て何を逃れたが、妻、長女、長男、次男が犠牲になった。「妻と子どもの分まで生きる」という思いを胸に男性はこの1年を過ごしてきた。去年3月、長女が出場予定だったコンクールへ。7月には家族が生きた証を残そうと友人らが寄せたメッセージを1つの本にまとめた。しかし時が立つにつれ、思い出に変化が訪れた。家族のモットー「やれば出来る」が男性の背中を押す。去年10月、金沢マラソンに臨み、無事完走。先月、これまで行けなかった珠洲市の現場に向かうことにした。今朝、家族4人が土砂崩れに巻き込まれた珠洲市仁江町へ。