宮城県の北東部、太平洋に突き出した牡鹿半島の700mほど沖に浮かぶのが金華山。島の周囲はわずか26km。そのほぼ全域に広葉樹と針葉樹が混じる森が広がっている。金華山は1200年以上前から霊山として人々の信仰を集めてきた。島の自然はほとんど手つかずで残されているという。島には神の使いとして大切にされている生き物がいる。ニホンジカはおよそ500頭が草や木の葉などを食べて暮らしている。また、島にはニホンザルがおよそ240匹いる。6つの群れに分かれて暮らしていて、生息密度は日本有数の高さという。
2月、金華山の気温は時に氷点下5℃を下回る。ニホンザルたちは岩陰で身を寄せ合っていた。金華山の限られた環境では冬、森の食べ物が極端に乏しくなる。ニホンザルたちは干潮を迎えると波打ち際近くまで降り、岩の表面の海苔を剥がして食べていた。食料の限られた金華山のニホンザルは海の幸を食べ物に見出した。こうした行動はサルの仲間では世界的に珍しいことという。生き物たちは限られた自然を余すことなく利用してたくましく生きていた。
2月、金華山の気温は時に氷点下5℃を下回る。ニホンザルたちは岩陰で身を寄せ合っていた。金華山の限られた環境では冬、森の食べ物が極端に乏しくなる。ニホンザルたちは干潮を迎えると波打ち際近くまで降り、岩の表面の海苔を剥がして食べていた。食料の限られた金華山のニホンザルは海の幸を食べ物に見出した。こうした行動はサルの仲間では世界的に珍しいことという。生き物たちは限られた自然を余すことなく利用してたくましく生きていた。