日本銀行は今日から2日間、今年最後の金融政策決定会合を開く。7月以来の利上げを決めるかが焦点。日銀の植田総裁は先月利上げに向けた環境について「前進は見られている」と発言した。しかし、「経済や物価の見通しが想定どおりなら毎回利上げするわけではない」と慎重な姿勢も見せている。日銀内にアメリカのトランプ次期大統領のもとでの経済の先行きや賃上げの継続性などに懸念があるためで、市場には今回は利上げが見送られるという見方が広まっている。明日未明には米国が利下げを決める可能性がある。ここ数日の円安傾向が加速する恐れもあり、日銀はデータを慎重に見極めて判断する方針。