東日本大震災から13年。宮古市内の専業店には新鮮な魚介類が並んでいるが、その魚が変わってきているという。先月上旬、宮古市魚市場ではマイワシが水揚げされていた。今年はわずか1月あまりで去年1年分を超える水揚げがあった。宮古市魚市場の全体の水揚げ量は半減し、魚種の交代がここ数年で急速に進んでいる。背景にあるのは海水温の上昇。黒潮が強く、冷たい海を好む魚が減り、暖かい海を好む魚が増えている。漁業関係者はサケ漁の復活を考えた。県全体で放流する稚魚の数は減少し、サケは激減した。岩手県水産技術センターでは丈夫なサケの稚魚を育てようとしている。センターで稚魚の泳ぐ力をきたえ、栄養価の高い魚油をエサに加えた。大きくで強じんな稚魚を作ろうとしている。