第96回アカデミー賞授賞式が行われ、日本の「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞。アジア映画で初の快挙となる。視覚効果賞は最も優れたVFXを用いた作品に贈られる賞で、過去には「スター・ウォーズ」などの大賞が受賞している。VFXを自ら担当した山崎貴監督はステージで喜びを語った。そして長編アニメ映画賞には「君たちはどう生きるか」が輝いた。「千と千尋の神隠し」以来21年ぶり2度目の受賞である。作品賞はクリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」が受賞。核開発者でありながら政府の軍備拡大方針に反対した物理学者の半生を描き、主演男優賞や監督賞など今回最多となる7部門を受賞した。主演女優賞に輝いたのは「哀れなるものたち」で無垢な心を持つ女性を演じたエマ・ストーン。去年の全世界興行収入約14億4000万ドルを記録し大ヒットした「バービー」はビリー・アイリッシュが歌曲賞を受賞するのみとなったが、同じく歌曲賞にノミネートされていたバービーの恋人を演じたライアン・ゴズリングがど派手に熱唱した。