先月、刑事裁判のやり直し・再審の法改正案についての自民党部会で怒りを爆発させたのは稲田朋美元政調会長。問題となっているのは検察官抗告。裁判所が裁判のやり直しを決定した際に検察官が不服を申し立てできる制度。やり直しの裁判がすぐに始まらず、自民党の一部議員から審理の長期化につながるとして、検察官抗告の禁止を求める声があがり議論が紛糾。先月予定していた改正案の提出が見送られた。法務省は修正案を示したが、修正案でも検察官抗告が維持されていて部会はさらに紛糾した。1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑判決をうけ、その後再審無罪となった袴田巌さん。今月3日に行われた講演会で姉のひで子さんは検察官抗告の禁止を訴えた。法務省は検察官抗告の原則禁止などを盛り込んだ修正案を示したが、例外的に検察官抗告を認めることも盛り込まれたことや、法律本体の本則ではなく付則に加えられていることから、全面禁止や本則の明記を求める議員からは反発の声があがった。
