きのう、茨城・つくば市では横殴りの激しい雷雨となった。茨城・石岡市では1時間で約120mmの猛烈な雨が降り、道路が冠水した。関東ではきのう、大気の状態が不安定となり、各地でゲリラ雷雨が発生。気象庁は茨城県、埼玉県、群馬県、山梨県、長野県に「記録的短時間大雨情報」を相次いで発表。茨城・境町ではひょうが降り注いだ。一方で、きのうも全国各地を危険な暑さが襲った。熱中症警戒アラートは愛知県や福岡県など今年最多となる20の県に発表された。山梨・河口湖は雨不足の影響で水位が大幅に下がっていて、観光客に人気のスワンボートは8台中5台しか稼働できていない。河口湖は今年4月に取材した際にも水位が低下し、春から現在に至るまでずっと渇水が続いていた。山梨県富士山科学研究所・山本真也主任研究員は「河口湖は毎年、季節によって水位が変わるが、梅雨から秋口にかけて高くて春先になると低くなる。今年は春先に低下した後、まとまった雨が降ってなかった。10年ぶりぐらいの異例なこと」と指摘した。今年は西日本各地で観測史上最も早い梅雨明けが発表され、関東でも梅雨入りしてからの降水量がほとんどの地域で平年の半分未満。河口湖周辺も先月の降水量は82.5mmと去年の3分の1以下。きょうも関東から北ではゲリラ雷雨のおそれがある。