長崎市の鈴木史朗市長は、平和祈念式典にイスラエルの大使を呼ぶと不測の事態が発生するリスクがあるとして、イスラエル大使に式典の招待状を送らなかった。鈴木市長は招待を見送った理由について「政治的理由ではない。平穏かつ厳粛な雰囲気のもとで式典を円滑に実施したい」と述べている。日本を除くG7各国とEUの大使は、先月19日に連名で鈴木市長宛てに書簡を送った。書簡には「イスラエルを招待しないとロシアやベラルーシと同列に扱うことになる。残念で誤解を招くもの」と書かれている。その結果、日本を除くG7各国とEUの大使の式典参加が見送られた。広島平和記念式典ではイスラエル大使が出席したため、アメリカ側は長崎市長の判断に対し「市長が政治的な理由で判断している」と批判している。パックンは「招待に関する明確な決まりを定めないと、毎回各国の出欠に注目が集まって本来の目的が見失われてしまう」などと懸念を示した。鈴木市長は今日の会見で「この方針に変更はない」と明言している。長崎市民からも今回の判断には賛否が分かれており、専門家は「イスラエル大使の招待はガザへの攻撃容認にはつながらない。式典に参加し被爆の現実を伝えることが重要」だとしている。
住所: 長崎県長崎市岡町8-20
URL: http://www1.cncm.ne.jp/~hisaikyo/
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