一番大きい種のコウテイペンギンの体長は120cmで人間でいうと小学校2年生くらいの平均身長。一番重くなると体重約45kg。CTスキャンで見るとおなかは脂肪のかたまり。鳥の体脂肪率は約5%だがペンギンは最大50%。寒い陸上でも冷たい海中でも常に安定して動き回ることができるエネルギーを生み出すために脂肪を蓄えていく必要がある。ジェンツーペンギンにカメラを装着し食べっぷりを調査。これだけ大食いなのは水族館がたくさんエサをくれるから?そこで南極でバイオロギングという方法で撮影されたアデリーペンギンの狩りの様子を見るとオキアミや魚を水中で丸飲みし野生でも食欲旺盛だった。トゲ状の突起で飲み込んだ魚を逃さない仕組み。体重約5kgのジェンツーペンギンは1匹約25gの真アジを19匹(計475g)食べた。1食で体重の1割弱をペロリなので体重72kgの土屋さんなら1食で7kg(280匹分)。寒い地域で生きるのに必要な大量の脂肪もペンギンの進化の証し。人間は水中メガネをしないと焦点が合わないがペンギンは目に自動調整機能がついていてピントが合う。コウテイペンギンがぽっちゃり体型なのはもうひとつの秘密がある。メスが卵を産むとオスはそれを受け取って約3か月間絶食して温める。その間体重は半分になり20kgを割ることも。