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「県立口加高校」 のテレビ露出情報

「第30回 PROGRESS賞 優秀賞」は「軽傷ではない~飲酒事故被害者の10年~」。2013年11月3日の朝、長崎・佐々町で飲酒と無免許運転による事故が起きた。被害者の前川希帆さんは当時18歳。吹奏楽部に所属し、トランペットを担当しプロの演奏家になる夢を描いていた。免許取り消し中、酒気帯び運転をした男は対向の軽乗用車2台と衝突し4人にケガをさせた罪で懲役1年6か月の刑を受けた。携帯電話の会話に気を取られて運転操作を誤り、ガードレールに衝突したはずみの事故だった。
前川希帆さんは歯がないとプレッシャーがかからないので、トランペットの音が出にくくなる状態が続いてしまうと話す。また事故で延期された推薦入試の日、実技で優秀な演奏ができれば入学金の免除や授業料半額などの特待生の資格が得られる。推薦入試には合格したが特待生の資格を得ることはできなかった。そして今目指しているのは高校の音楽の教員であるという。教職課程を履修し、4年時に長崎県の教員採用試験を受験。合格はならなかったが卒業の日、運命の知らせが舞い込んだ。教員採用試験のときに応募していた長崎県の臨時教員の採用。南島原市にある県立口加高校の音楽講師。吹奏楽部の顧問として、教師の第一歩を踏み出した。
今振り返ってみると10年経っても傷は癒えても音は戻らないなどと話し、飲酒運転や事故で傷を負って今でも長い時間苦しんでいる人たちがいるということを知ってほしいと話した。

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