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「長谷虎紡績」 のテレビ露出情報

スポーツメーカーの荻野と原料メーカーの住谷。二人三脚の開発が始まった。しかし繊維が弱すぎてすぐに切れるという大きな課題があった。これを糸に出来る技術者はいるのか。荻野は長谷虎紡績の服部且幸に糸にするよう頼んだ。1994年、荻野たちは糸の開発に向けて話し合いを始めた。まず取り掛かったのは繊維の強度を上げることだった。服部はポリエステルとN-38を混ぜて紡いでみたが結果は良くなかった。どうやっても繊維が空気中の湿気を吸ってしまった。服部は性質の詳細なデータが欲しいと求めた。しかし住谷はそれは無理だと思った。データを渡せばどこに漏れるかわからない。繊維業界ではデータを渡すのはタブーだった。「制約をぶち破るんや」という荻野がくり返していた言葉が住谷の頭をよぎり、詳細なデータを服部に送った。服部は湿度50%、室温23%が最適だと導いた。しかしこの環境で作っても真っ直ぐな糸はできなかった。服部は先輩の坂井勝治に無理かもしれないと弱音をこぼすと。坂井は「どんなに難し繊維でも出会ったんや。その出会いに感謝して挑戦しようや」と服部を励ました。服部は膨大な時間をかけながら機械を設定していった。何度も調整を続け1年。ついに糸が完成し試作品の肌着が出来上がった。しかしもう1つの問題が立ち上がった。N-38の色であるピンク。他の色に染めようとしても色が入らなかった。

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