震災直後の東京で中国人が殺害された事件では、翌年に内閣も事実と認めて犠牲者に慰謝料を支払うことを決めた。先月31日には関東大震災で日本人によって殺害された朝鮮人などの追悼式が開かれ、約1800人が参加した。追悼式を企画したひとりである林伯耀さんは事件を若い世代に引き継ぎたいと、中国にいる若い遺族の参加を呼びかけてきたそう。この日は中国から15人の遺族が参列し、うち3人が20代だった。林さんは若い世代に何から伝えるか考え、追悼のために作った陶板を見せたり、殺害があったとされる現場に案内するなどした。事件があったのは9月3日で、中国人の宿舎に日本人の労働者たちが押し寄せたそう。林さんは憎しみを掘り起こすのではなく、同じことが起きないようにこの記憶を次世代に伝えていきたいなどと話した。