NHKのニュースサイトから深堀り記事を紹介。去年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大阪大学・坂口志文さん。自らの発見である過剰な免疫反応を抑える「制御制T細胞」の可能性について話した。制御制T細胞を図面で紹介。マウスから取り出した免疫細胞が緑、制御制T細胞が青で色付けされている。時間を進めるとそれぞれで細胞がくっついていく。制御制T細胞に移った部分は免疫を活性化させるための物質で、この物質が免疫細胞から奪われることで免疫にブレーキがかかる。坂口さんは「最初はそんなことがあり得るのかと思っていましたが、私たちの体にはこうしたメカニズムが備わっている」と話した。免疫にブレーキがかかることを活かして治そうとしているのが自分の体なのに敵だと間違って攻撃してしまう自己免疫疾患。関節リウマチなどが該当する。一方で制御制T細胞はがんに対しては異常に増えてしまうことでがんが免疫からの攻撃を逃れることに繋がってしまっている。坂口さんたちはがん組織で異常に増えた制御制T細胞のみを取り除く薬の開発を目指しており、患者さんに投与する治験を行われているそう。坂口さんがノーベル賞を受賞されるまでは長い時間がかかったが、坂口さんは「サイエンスは10年単位で見ると確実に進んでいます。一つ一つ一歩一歩前に進んでいくということになります」と話している。
