先月、福井県の高浜原発の1号機のタービン建屋の、冷却水を送るポンプにつながる配管から、蒸気漏れがあった。さらに別のポンプでは、冷却水が通常よりも多く漏れた。その為、関西電力は出力を通常の40%まで下げて、原因を調べていた。その結果、配管の溶接部分が割れているのが見つかった。20年余り前に、足場が元の位置からずれて、配管が熱で膨張すると接触する状態になっており、溶接部分に負荷がかかって割れたと見られる。関西電力は、足場の形を変更するなどの対策を進めて、明日にも出力を100%にするとしている。また、通常よりも多くの冷却水が漏れたことについては、蒸気漏れでポンプ内を流れる水の圧力を、一時変えたことが原因と見られる為、異常は無いとしている。