福井県内の原発にたまる使用済み核燃料の県外への搬出を巡っては、青森県にある使用済み核燃料の再処理工場の完成が延期されたことを受けて、関西電力が再処理工場への搬出開始を2年遅らせる一方、フランスへの搬出量を倍増させるなどとした新たな計画を県側に示していた。この計画について、福井県の杉本知事はきょう、関西電力の森社長や武藤経済産業大臣と面談した。森社長は、搬出計画の取り組み状況について、定期的に県や県議会に報告し、意見を聞く機会を設けるなどと述べたほか、武藤大臣は、避難道路の整備といった地域振興策の財源確保に向け、方策の検討や具体化を進めるなどと述べた。これらの発言を受けて杉本知事は、搬出計画の見直しを容認する考えを伝えた。計画の容認は、運転開始から40年を超える原発3基の運転継続の条件ともなっていて、これにより、3基の継続も認められることになった。