福井県にある美浜原発3号機で今年5月に起きた、発電用のタービンを覆う金属製のカバーに穴があいて蒸気が漏れたトラブルについて、原子力規制委員会の定例会で、関西電力から報告を受けた原因や再発防止策が議論された。このうち原因については、カバーの内側の表面が蒸気で削られて腐食が進み、部材が本来の厚さの20分の1の1ミリ程度まで薄くなるなどして穴があいたとみられるということで、目視による点検でこうした腐食を把握できなかったとしている。そのうえで再発防止策として、カバーの内側を補強するほか、点検方法を見直すとしていて、規制委員会はこうした対策を了承した。また今回のトラブルについて、国際的な基準に基づく事故の深刻さの評価では、原発の安全性に重要な影響はなかったと判断し、8段階のうち最も低い「レベル0」とした。関西電力は、トラブルのあと、美浜原発3号機の運転を手動で停止し、6月からは定期検査を行っていて、今後工程を精査したうえで運転再開の時期を判断するとしている。
