東京地下鉄・深川車両基地。レアアースを使わないモーターの実証実験が行われている。近年主流となっている電車のモーターにはレアアースの一種であるネオジムを使った協力な永久磁石が必要だが、永久磁石を使わないモーターが同期リラクタンスモーター。レアアースを全く使っていないモーターを見せてもらった。同期リラクタンスモーターを開発したのは三菱電機。一般的なモーターは電磁石を組み込んだ固定子と回転子で構成されている。固定子の電磁石のN極とS極を回し、その間を流れる磁束を回転させることで動力を発生させる。回転子部分にはネオジムを使った強力な磁石が使われていて高い回転力を得ることができる。永久磁石を鉄にしてしまうと車両を動かす十分な力が得られないが、模様の入った鉄の板。回転子のモックアップ。ポイントは模様。磁束は鉄の部分は流れやすく空間部分は流れにくい。磁束の流れを回転子の模様でコントロールすることで強い回転力を得ている。実証実験では加速性能・運転操作性・省エネ性など永久磁石モーターと同等のレベルを実現。今月東京メトロは同期リラクタンスモーターを12月から東西線に導入することを発表。三菱電機の同期リラクタンスモーターはすでに福岡市交通局、東武鉄道、阪神電気鉄道に採用。海外でも通用する技術だという。
