この日、木津谷さんに花柄のこたつカバーを譲ってくれた女性が店を訪れた。木津谷さんは新たな活用方法として、テーブルクロスにした。木津谷さんは引き取った物が持つ物語を店に訪れる人に知ってほしい思いがあった。開店当初はそうした思いをポップで紹介するアイデアもあったが、お客さんの気持ちを考えると戸惑いがあった。そこで、近隣に住む人を集め、小さなイベントを開いた。古着を着て楽しみながら背景のストーリーを伝えようと試みた。この日、木津谷さんは常連客に声をかけ、似合うアクセサリーを選んであげて、持ち主の物語を繋いでいった。