- 出演者
- タモリ 渡辺瑠海 田中裕二(爆笑問題) 菜々緒 渡辺広明
誕生から50年を迎えたコンビニの進化に迫る。
タモリがセブン-イレブンに潜入。全国2万店以上あるセブン-イレブン各店舗で1店1つ売れれば「全国で2万個売れた」大ヒット商品になる。100円均一コーナーが充実したきっかけはコロナ禍が影響している。1か所で買い物を済ませたいというワンストップショッピングのニーズがコロナ禍で高まった。コンビニ各社、入口付近には力を入れておりファミリーマートではデジタルサイネージを導入、ローソンでは医薬品を取り扱っている。
ドリンク補充のポイントは在庫の棚に売り場と同じ並びで商品を置くことで簡単・正確に品出しすることができる。コンビニのアイスコーヒーはフタをなくしエアカーテンという技術を取り入れている。
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日本のコンビニの多様さはハーバード大学・ホワイトロー博士が「社会の小宇宙である」と称賛するほど。ローソンでは店内にある厨房で炊飯から盛り付けまでを行い出来立ての味を楽しめるまちかど厨房が注目されている。カップデリは窒素ガスを重鎮したカップをフィルムのフタで密閉することで酸化を防止している。またセブン-イレブンの豚汁などは地域によって味を変えている。コンビニのマルチコピー機は証明書を土日でも発行できる。スマホの写真も簡単に印刷可能。「お店で揚げたカレーパン」は去年の累計販売数が約7698万個を記録し「最も販売されている揚げたてカレーパン」としてギネス世界記録に認定された。一方、ファミリーマートでは中華まんが進化。ローソンではホットスナックにセルフスタイルを導入。
今夜のテーマは日本を変えた「コンビニ」。コンビニの定義は飲み物と食べ物を売っている、14時間以上営業しているなど。スタジオに50年前のコンビニを再現。1974年セブン-イレブン国内1号店で最初に売れたのはサングラス。最初に大ヒットしたのはおにぎり。
セブン-イレブン・ジャパン創業者の鈴木敏文は1974年に1号店をオープン。1976年鈴木は「おにぎり」の開発をスタートし、1978年に「手巻おにぎり」を販売。1980年代初頭には機械化による大量生産も始まったが手で握ったふっくらおにぎりとはかけ離れていた。ここから鈴木が追求したおにぎりの進化が始まる。40年以上経った今、家庭で握ったような粒立ち・粘り・ふっくら感を実現。
1973年ファミリーマート1号店が埼玉にオープン。1974年セブン-イレブン国内1号店が東京・豊洲にオープン。1975年ローソン1号店が大阪・豊中市にオープン。
コンビニの手巻おにぎりは手で握ったふっくら感を再現するため型に押し込むのではなく具材を優しく包み込んでいる。その後、独自開発した専用装着で三角に成形していく。2000年頃までは塩水でご飯を炊いて味をつけていたが、最新のおにぎり製造機では振り塩はあえてまばらにしている。工場から売り場までを20℃で温度管理することでパサつきを防ぎふっくら感を維持している。鈴木敏文は「挑戦することが大切」などと話す。
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コンビニのおにぎりを包装するフィルムは大きく3回の進化を遂げている。1982年からセパレート型、1984年からパラシュート型、1986年からセンターカット型になっている。
1995年1月17日、阪神・淡路大震災で市街地の一部は甚大な被害を受けた。ローソンでは多くの店が地震翌日から営業を再開。ローソンの営業再開はダイエーグループの創業者・中内功の「ライフラインとしての役割を果たす」という号令によるものだった。2002年、ローソンは当時の経験から制作したCMを放送。2011年3月11日、東日本大震災で津波に襲われた「ローソン 亘理山元店」は泥だらけの商品を川の水で洗い電気のつかない店内で電卓で営業を続けた。ローソンだけではなくセブン-イレブンも被災地で移動販売を実施。東日本大震災では地震発生から10日間ほどで大手3社で8割の店舗が営業を再開。その後も多くのコンビニは災害時に水道水・トイレ・道路情報などの提供を行っている。
2006年、ファミリーマート「ファミチキ」が発売。ファミチキをさらに美味しく食べてもらうために生み出されたのが「ファミチキバンズ」。ホットスナックの楽しみを広げるため最初に販売したのは白ご飯。一部の店舗でテスト販売されたが販売目標に届かず販売中止。その後、お好みうどんも開発したが同様に販売中止。
最後に望みを託したのは自社最大のヒット商品「ファミチキ」。開発会議で見つけた最高の組み合わせがタルタルソース。ファミチキバンズはテスト販売で売上げ目標を達成し2021年1月に商品化に成功。
コンビニでは失敗例も多くある。実際にあった失敗例は1993年馬券、1997年ゲームソフト、2018年生ビールなど。
タモリが人生初のコンビニ店員を体験。コミニュケーションを丁寧に取ることで高齢者から特殊詐欺の被害を防いだこともあるという。タモリはお弁当とビールのレジ接客の基本を学び、客役の田中裕二を相手に実践。タモリの接客時間は20分かかった。ポイントはお弁当はお箸とおしぼりの確認、温かい商品・冷たい商品の袋を分けるなど。
コンビニ各社では購入データの分析にAIを導入。ファミリーマートでは人型AIが必要な発注のアドバイスなどを即座に教えてくれる。タモリは続いて、フェイスアップに挑戦。フェイスアップは商品のシワを伸ばして商品の顔をきれいにみせること。狭い棚での商品の陳列ポイントは、商品名が見えるように商品の頭を下にする。トレーやパウチの惣菜はレバーを使って時間を短縮。
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1年間に約7割の商品が入れ替わるコンビニの新商品開発現場に潜入。セブン-イレブンのレンジで温めるだけの「さばの塩焼」は累計8000万食超えの大ヒット商品。美味しさの秘密は5mmの突起がついたトレー。レンジで加熱した際に余分な脂を落とし全体をふっくら仕上げる。さらに窒素ガスを充填し酸化を防いでいる。今セブン-イレブンでは高齢者へ向けた商品開発を進めている。