- 出演者
- -
オープニング映像。
今回の舞台は岩手・陸前高田市。奇跡の海と呼ばれる海は、絶好の漁場として知られる。イシカゲ貝が名産。奇跡の一本松は復興のシンボル。65歳以上のお年寄りが人口の約半数を占め、空き家が増えている。今回の主人公・木津谷亜美さんは約150年以上の古民家で働く。古本や古雑貨を扱う。木津谷さんは今年4月に移住してきた。店主の越戸浩貴さんは今年3月に店をオープンした。店の雑貨はほとんどが誰かの遺品で、空き家にする際に処分するはずだったものを買い取ってきた。陸前高田市ならではの郷土品もある。津波で失われたものに出会える場所でもある。
木津谷さんは青森で生まれ育ち、大学生の時にコロナで海外留学が中止になって1年間休学して人生を考え直した。そんな中、故郷・津軽の風景が変わっていくことにやるせなさを感じていた。そこで目にとまったのが、陸前高田市で空き家問題に取り組むNPO法人だった。真摯な姿勢にひかれインターンをすることにし、遺品整理をする中でほとんどの遺品が捨てられていることを知り、遺品を救いたいと考えた。木津谷さんの考えに越戸さんが賛同し、お店の構想立てていた中一緒に働こうと誘った。移住後に住む場所を探した木津谷さんは、空き家を借りた。地元のイベントに参加し、虎舞を受け継いだ。ものを引き取り販売する以外にも、様々な業務に携わっている。空き家の賃貸や売買のための情報提供もしている。木津谷さんは物の背景にある物語を大事にしている。この日、家にある物を木津谷さんたちに託している遺族を訪ねた。70代女性は昨年夫を亡くした。女性は木津谷さんたちが来るたびにその胸の内を話す。女性はこの日、家に大事にしまっていた物を木津谷さんたちに託した。誰かの物を引き取って、違う誰かにそのストーリーを伝えたい思いで、木津谷さんはその方法を考えていた。
- キーワード
- 陸前高田市(岩手)
陸前高田市立博物館では漁具など地元の文化や歴史、自然を伝える物が展示されている。この博物館は東日本大震災で全壊し、昨年リニューアルオープンした。これまでに修復されたのは約33万点。昆虫や植物の標本から過去の自然環境を知ることができる。現在、約13万点の資料が修復を待っている。
この日、木津谷さんに花柄のこたつカバーを譲ってくれた女性が店を訪れた。木津谷さんは新たな活用方法として、テーブルクロスにした。木津谷さんは引き取った物が持つ物語を店に訪れる人に知ってほしい思いがあった。開店当初はそうした思いをポップで紹介するアイデアもあったが、お客さんの気持ちを考えると戸惑いがあった。そこで、近隣に住む人を集め、小さなイベントを開いた。古着を着て楽しみながら背景のストーリーを伝えようと試みた。この日、木津谷さんは常連客に声をかけ、似合うアクセサリーを選んであげて、持ち主の物語を繋いでいった。
- キーワード
- 陸前高田市(岩手)
エンディング映像。
「大河ドラマ 光る君へ」の番組宣伝。
プロフェッショナル 仕事の流儀の番組宣伝。
「ワイルドライフ」の番組宣伝。
世界ふれあい街歩きの番組宣伝。