帯を結ぶ文化。夕方4時、町は慌ただしい。座敷を控えているためだ。舞子たちの時間にあわせて置屋をまわる。舞子がしめるだらりの帯は舞子のシンボルだ。歩く度、舞のときに優雅にゆれる。5分で絶妙な力加減で結んでいく。だらりの帯は季節ごとにかわる。帯のさきに置屋紋。だらりの帯は帯の文化だ。京都市内の着付け教室ではs帯の結び方を教える。帯の結び方で着物の印象はかわる。太鼓結びは太鼓橋にちなんで結んだ。たてや結びは未婚女性が結ぶ。文庫は清楚な印象で武家の女性の基本だ。ふくら雀は雀の姿から着想され、富などを願う。帯結びを苦手にする人も多いと服部さんは感じる。クリップなどをつかって太鼓結びをつくる方法は全国に普及する。また京都市内の中学で着付けを指導する。着付けの稽古には名物裂の帯を使う。帯を結ぶ文化が若い世代にバトンが渡る。