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「雪国風景図」 のテレビ露出情報

棟方志功の大作は萬里水雲長慈航又何處。志功が好んだ仏教の言葉で、その意味はいつどこで人が出会うかわからないので大切にしようという言葉が書かれている。6体の菩薩がいきいきと描かれ奔放なタッチに鮮やかな色彩で志功は自身の肉筆画を倭画と呼んでいる。倭画の意味については心から楽しみながら筆を動かし描くことだという。志功が初めて椿館を訪れたのは昭和13年。椿館の女将は志功は目が悪く、椿館の温泉が目に良いという噂を聞いてやってきた。以来毎年のように家族を連れ湯治に来るように。青森市安方には志功の生家があるが、志功は明治36年生まれで、家は加治屋だった。子どもの頃から父の手伝いをしていて、絵を描くことが好きで加治屋の絵馬鹿と呼ばれていた。17歳で裁判所の給仕になり、師匠もおらず美術教育をうけたことなかったが洋画家を目指した。雑誌の白樺に掲載されたゴッホのひまわりに衝撃を受けた。21歳で上京しコンクールに入選することを夢見ていたが何度も落選。苦悩の中で版画家に転身した。ゴッホが日本の版画に浸水していたためでその版画に自分が取り組もうと考えた。
転機となったのは八甲田山で、神秘の絶景と無限のエネルギーに満ちたその山中に運命を変えた宿が。酸ヶ湯温泉は日本有数の豪雪地で八甲田山中の一軒家度。ヒバ千人風呂があり、その効能により今も湯治の宿として人気の風呂。この宿に今日の一枚が。その絵は八甲田霊山神泉妙瑠璃 舞韻萬千閣大観之図。ダイナミックな墨使いで八甲田の大岳に立ち向かう志功の息遣い。夏の光を浴びた夏の鮮やかな緑。麓には酸ヶ湯温泉や周辺の自然を描く。さらに神舞という文字を残していたが酸ヶ湯温泉を神舞閣としていた。

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